Notes/Domino には、ドメイン検索のという機能があります。”ドメイン”というだけあって、複数の Domino サーバにまたがり、複数のノーツデータベースをまとめて検索できます。
もちろん、Notes/Domino の機能として構築されていますので、検索したユーザが参照できる文書のみを返してくれます。ACL や 作成者/読者フィールドを考慮して、結果を返してくれる優れものです。
このように素晴らしい機能なのですが、利用にはいくつか注意点があります。私が過去に担当した環境で、懸案事項となった点を列挙します。
検索対象は管理者が指定
検索対象となるデータベースはDBのプロパティで指定が必要です。機能的に、カタログDBを使用することもあり『[アプリケーションを開く]ダイアログに表示』と『サイト検索に含む』のチェックが必要です。
横断検索する必要のないログやマスタDBなどを対象から外すことができます。半面、どれを対象とするのか判断が必要となります。
インデックスサーバを設定
検索対象のDBはドメインカタログに記録され、サーバが順にクロールして索引を作成します。インデックスサーバでは、domidx というタスクが実行されインデックス作成を担当します。
インデクスサーバはすべての文書が参照できる必要があります。ACL や読者フィールドの扱いが雑であったり、単一サーバで運用されている場合は気が付きにくいので要注意です。
索引作成は時間がかかる
アクセス権を配慮した検索ができるせいか、インデクスの作成には時間がかかります。
ただし、一度インデックスができると、以降は差分更新となります。更新頻度の低いDBの場合は特に短くなります。
メールは対象にできない
設定できないわけではありませんが、仕様上メールは対象外となっています。また、メールは、全文索引を利用して、そのメールだけを検索する前提となっています。
メールは個人的なものですから、他人が検索する必要はないので当たり前かもしれません。
ただ、ユーザの立場ではメールとアプリ両方を一度に検索したいときもあるとは思うのですが...
削除文書が反映されない
インデックスの更新は、新規と変更が対象で削除は対象ではありません。インデックスを再作成しないと削除文書が検索にヒットすることになります。
回避策としては、定期的にインデックスを削除して、リセットすることとなります。先に記載した通り、初回のインデックスの作成は時間を要します。再作成の所要時間、検索対象のDBで発生する削除の量などを勘案し、運用計画を立てる必要があります。
索引が作れない添付ファイルがある
当たり前なのですが、対応していないファイル形式の索引は作成されません。また、パスワード付きのファイルも対象外となります。
また、社内で利用しているファイル形式が対応しているかの確認も重要です。
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