前回の『リッチテキスト:#1)フィールドの作成』では、新しいリッチテキストフィールドを作成して、テキストを追加しました。今回はリンクを追加してみましょう。
リンクの作成は、NotesRichTextItem クラスの AppendDocLink メソッドを使用します。このメソッドの構文と引数は、以下の通りです。
Call notesRichTextItem.AppendDocLink(linkTo, comment$) |
- linkTo
リンクするデータベース、ビューまたは文書です。
- comment$
String 型。リンク上でマウスポインタを押さえたときに表示される文字列です。
このメソッドのポイントは、一つ目の引数である linkTo です。構文にある通り、3種のオブジェクトが指定できます。データベースを指定した場合はデータベースリンク、ビューを指定した場合はビューリンク、そして文書を指定した場合は文書リンクとなります。
例えば、以下のように記述すると、自身のデータベースのリンクをリッチテキスト内に追加します。
Sub Initialize Dim ns As New NotesSession Dim ndb As NotesDatabase Dim nd As NotesDocument Dim nrti As NotesRichTextItem Set ndb = ns.CurrentDatabase Set nd = ndb.CreateDocument() nd.Form = "RichText" nd.Title = "リッチテキスト:#2)リンクの作成" Set nrti = nd.CreateRichTextItem("Body") Call nrti.AppendText("以下はこのデータベースのリンクです。") Call nrti.AddNewLine(1) Call nrti.AppendDocLink(ndb, ndb.Title) Call nd.Save(True, False) End Sub |
実行すると、以下のようなります。
ところで、Notes8 以降、データベースのことをアプリケーションと呼ぶようになりました。ただ、データベースリンクはデータベースリンクで、アプリケーションリンクと呼んではなんだかしっくりきません。旧世代のノーツから担当しているからでしょうか?
そして、こういった記事を書く時には、アプリケーションと書くべきか、データベースと書くべきか非常に迷います。
そもそも、ノーツクライアントのメニューの [編集] - [リンクのコピー] の下は”アプリケーションリンク”となっていますが、ヘルプには”database”と書いてあります。どっちでもいいってことですね。なじむしかなさそうです(笑)
AppendDocLink (NotesRichTextItem - LotusScript®)
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