以前紹介した統計レポートについて、サーバ管理者的な側面から機能を説明しました。
今回はこの統計レポートについて、アプリ開発の側面から面白い機能が入っているのでご紹介します。
まずは、その機能を確認します。
統計レポートの[システム]ビューから文書を開くと、『統計モニター: 統計レポート』のタイトルで、ディスクドライブの情報やメモリの情報などサーバに関する統計情報が表示されます。
続いて、[メール&データベース]ビューから文書を開くと『統計モニター: メール & データベースレポート』のタイトルで、メールの送受信数など配信状況が表示されます。
文書のプロパティでそれぞれのフォーム名(Form フィールド)を確認するとどちらも "Statistics Report" で同じフォームが指定されています。
設計を開きフォームの一覧を確認すると、フォームが複数あります。
別名が "Statistics Report" となっているフォームを確認すると、[システム]ビューから文書を開いたときのデザインになっています。
[メール&データベース]ビューで表示したフォームは、”メール&データベース レポート(_M)”という名前になっていて、別名も"MDBR" となっており "Statistics Report" ではありません。
同じ文書をフォームを切り替えて表示しているような動作になっています。これを実現しているのがビューの『フォームの式』です。フォーム式は、このビューから開く文書をどのフォームで開くか指定する機能です。
[メール&データベース]ビューの設計を開き、オブジェクトの一覧の『ビューの選択』の次にある項目です。フォーム式は、以下のようになっています。
@If(@IsNewDoc;form;"MDBR") |
ビューに表示されている文書は新規文書ではないので、この式の結果は "MDBR" となります。これで、このビューから開く文書は、"MDBR" の別名が付いた”メール&データベース レポート(_M)”フォームで開くという動作になります。
このフォームを切り替えする機能は、ワークフローアプリなどで立場やステータスに応じて重要な項目を画面上部に配置し強調したり、印刷用のフォームで開きたい場合などに応用できます。
ノーツは、文書(データ)とフォーム(画面デザイン)は別物であるというわかりやすい事例ですね。
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