ドミノサーバの検証時など一時的にサーバを立てることがあるかと思います。
複製やドミノクラスタ環境を検証する場合には、複数台のドミノサーバが必要となるのですが、その台数分 PC を用意するすることが難しい場合があります。このようなときに利用できる機能がパーティションサーバ(Partitioned Server)機能です。
この機能を使用すると、1つのプログラムディレクトリに対して、複数のデータディレクトリを持つ環境を1台の PC 内に作成できます。そして、複数のドミノサーバを同時に起動することができます。ハードウェアリソースの有効活用が目的の機能であり、仮想化技術の一種といえますね。
今回は、そのパーティションサーバのインストールについてまとめます。
インストール方法
ドミノサーバのインストーラを実行するとプログラムディレクトリを確認する画面が表示されますが、ここにパーティションサーバをインストールするオプションがあります。
『Install Partitioned Servers』にチェックを入れて、インストーラを進めます。
続いてデータディレクトリを指定する画面が表示されますが、ここで、データディレクトリを必要な分だけ指定します。
インストールが完了すると、指定したデータディレクトリ毎のショートカットやサービスがが作成されます。それぞれ、名前にデータディレクトリを含むので、判別がつくようになっています。
notes.ini ファイル
ドミノサーバの基本的な設定を保存する notes.ini ファイルは、通常プログラムディレクトリにインストールされます。
しかし、パーティションサーバの場合、データディレクトリ内に作成する仕様になっており、ファイルの重複を避けています。そして、データディレクトリの notes.ini を使用して起動するよう、ショートカットやサービスにオプションが設定されています。
ランゲージパックのインストール
パーティションサーバに対するランゲージパックのインストールは、通常の環境とほぼ同じです。違う点は、以下の画面で、データディレクトリが複数表示されます。
インストールしたいデータフォルダーを選択して実行選択したフォルダにのみインストールされます。次の図のように複数選択すると、一括でインストールすることができます。
この設定であれば、英語と日本語の混在環境の構築も検証できますね。
フィックスパックのインストール
フィックスパックのインストールでもデータディレクトリを指定する機能が次の図のように存在します。ただ、ランゲージパックのように複数選択できず、どちらかのフォルダしか選択できません。
とりあえず、1つを選択してインストールすると、すべてのパーティションサーバにフィックスパックが適用されました。
フィックスパックはプログラムの更新が目的です。パーティションサーバは、プログラムを共有しているので、当たり前の結果なのですが、であれば、インストーラの画面を見直してほしいですね...
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