2023 年 7 月 14 日に Domino REST API 1.0.6 がリリースされました。
以前、『Project KEEP 体験』で構築した環境は、1.0.5 でした。良い機会ですので、アップグレードする手順の確認をしてみました。
まずは、インストーラの準備です。
1.0.6 も 1.0.5 同様の形式で提供されていますので、Domino_REST_API_V1.0.6_Installer.tar.gz ファイルを入手し、解凍します。
続いて、アップグレード手順の情報収集です。
HCL Domino REST API Documentation の Installation and configuration セクションの Windows を確認してみました。
Upgrade に関するセクションはなかったこと、ざっと見た感じ、以前参照したチュートリアルのインストール手順やオプションと大差ないと感じました。Domino サーバのように単純に上書きインストールでよいのではないかと考え、前回と同じコマンドでインストールしてみました。
>C:\Domino\jvm\bin\java -jar restapiInstall.jar -d="C:\Domino\Data" -i="C:\Domino\notes.ini" -p="C:\Domino" -r="C:\Domino\restapi" –a |
LICENSE AGREEMENT が表示された後のログが、次の通りとなりました。
License accepted, determining installation type 7 30, 2023 11:12:21 午前 com.hcl.domino.keep.install.KeepInstaller returnInstallationType 情報: Installation type discovered: DOMINO_WINDOWS Check if rest API directory exists or can be created 7 30, 2023 11:12:21 午前 com.hcl.domino.keep.install.KeepInstaller checkOrCreateKeepDir 情報: Directory is present : C:\Lotus\Domino\restapi Check if the directories exist / create missing 7 30, 2023 11:12:21 午前 com.hcl.domino.keep.install.KeepInstaller checkNotesDirectories 情報: Checking for C:\Lotus\Domino\nserver.exe and C:\Lotus\Domino\Data\names.nsf Existing Domino Rest API installation has been detected. [A]ccept [Enter] to upgrade, or [Q]uit [Enter] to abort |
インストーラが環境をチェックして、インストール済みであることを検出した上で、アップグレードするかを確認してくれています。
ここで "A" と返答すると、アップグレードが開始されました。
しばらく待つと次のメッセージが表示され、インストーラが終了します。成功のようですね。
Installation: success (Exit code 0) |
終了後、ログを確認すると、 "A" と返答した直後に次のような出力がありました。
installerFiles.txt found. Deleting its contents. Finished deleting files from previous version. Extracting binaries and JARs JAR Path :file:/C:/KEEP106/restapiInstall.jar Copy /installer/keep-admin-ui-1.23.2.jar -> C:\Lotus\Domino\restapi\keep-admin-ui-1.23.2.jar … |
過去のインストールログからいったんアンインストールした上で、1.0.6 をインストールしているようですね。
最後に、あらためて、Install on Windows を確認したところ、アップグレードに関するオプションを発見しました。
-u オプションをつけて、もう一度インストールを実行したところ、アップグレードの確認プロンプトもなしに、インストーラが最後まで実行され、成功しました。
>>C:\Domino\jvm\bin\java -jar restapiInstall.jar -d="C:\Domino\Data" -i="C:\Domino\notes.ini" -p="C:\Domino" -r="C:\Domino\restapi" –a -u |
-a は『利用規約に自動的に同意します』です。すべてオプションの通りだったため、確認なしにインストールを実行し、初回はアップグレードの指定がなかったためあえて確認したと想定できます。よくできたインストーラですね。
ちなみに、2回目のインストールは 1.0.6 から 1.0.6 のアップグレードインストールとなっています。アンインストールしてからインストールするというインストーラの挙動から判断して、検証としては問題ないと考えていますが、完全な検証となっていない点はご了承くださいませ。
まとめ
インストールの手順については、新規もアップグレードもほぼ同じ手順とがわかりました。
違いといえば、-u オプションでアップグレードを明示的に指定することだけでしたが、これも必須ではありませんでした。
インストール完了後、Domino サーバを起動すると、次の通り、バージョンの表記が更新されいました。
2023/07/30 11:47:20 { 2023/07/30 11:47:20 "name" : "HCL Domino REST API core API", 2023/07/30 11:47:20 "desc" : "Next generation APIs for HCL Domino", 2023/07/30 11:47:20 "version" : "v1.0.6 (Build 1.23.2-17)", 2023/07/30 11:47:21 "vendor" : "HCL Labs", 2023/07/30 11:47:21 "image-build" : "2023-07-12T20:15:51Z", 2023/07/30 11:47:21 "Verticles loaded" : 10, 2023/07/30 11:47:21 "Active handler classes" : 110, 2023/07/30 11:47:21 "active requests" : 0, 2023/07/30 11:47:21 "active agents" : 0, 2023/07/30 11:47:22 "apiPlatform" : "server", 2023/07/30 11:47:22 "runtime" : "0 days, 0 hours, 0 minutes, 7 seconds." 2023/07/30 11:47:22 } 2023/07/30 11:47:23 Domino Rest API Initialization complete. |
また、Domino REST API のトップページも次の通り、1.0.6 と更新されていました。もちろん、以前のバージョンで定義した設定はそのまま保持されておりました。
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