これまで数回にわたってリッチテキスト内に表を作成し操作する方法について紹介しました。今回は表の操作のまとめとして、表のスタイル設定について整理します。
表のスタイルと色の設定
NotesRichTextTable クラスの Style プロパティを使うと表のスタイルを簡単に設定できます。
Style (NotesRichTextTable - LotusScript®)
このプロパティに設定できる値と設定されるスタイルは次の通りです。使いそうなものだけを抜粋しました。
0 | TABLESTYLE_NONE | 色をセットしない |
1 | TABLESTYLE_LEFTTOP | 1行目と1列目に色をセット(Color) |
2 | TABLESTYLE_TOP | 1行目に色をセット(Color) |
3 | TABLESTYLE_LEFT | 1列目に色をセット(Color) |
4 | TABLESTYLE_ALTERNATINGCOLS | 縦縞(AlternateColor, Color) |
8 | TABLESTYLE_SOLID | 塗りつぶし(Color) |
カッコ内に記載の Color と AlternateColor が使用する色です。この2つの色は、SetColor、SetAlternateColor メソッドで設定します。色は NotesColorObject クラスを使用して設定します。
サンプルプログラム
前回のプログラムにスタイルを設定する部分を追加してみました(表の行列数は変更)。SetColor、SetAlternateColor をセットした上で Style を指定しています。
'表の背景色 Dim nco As NotesColorObject Set nco = ns.CreateColorObject() Call nco.SetRGB(240, 240, 255) Call nrttbl.SetColor(nco) Call nco.SetRGB(255, 255, 255) Call nrttbl.SetAlternateColor(nco) nrttbl.Style = TABLESTYLE_ALTERNATINGCOLS |
実行すると次のように横縞の表となります。
参考までに Style を TABLESTYLE_LEFTTOP に設定すると以下のように変化します。
作成された文書を編集すると、表のプロパティの[表の色]が設定が確認できます。Style はこのプロパティをセットする機能であることがわかりますね。
表の操作まとめ
LotusScript でリッチテキスト内にアクセスするためには、NotesRichTextNavigator を使って走査する必要がありました。また、その影響か NotesRichTextTable を取得するには少し回りくどい方法となっていました。
また、今回紹介した表のスタイルの設定以外のスタイル変更はできなさそうでした。罫線の色や幅の変更、列幅の柔軟な設定や行列の間隔、セルの色などもう少し細かく設定できると自由度が増すと思います。
今後の機能拡張に期待したいですね...
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