Domino サーバと Notes クライアント、Domino サーバ間の通信では、一般的に NRPC(Notes Remote Procedure Call)を使用します。NRPC は通常 1352 のポートを使用します。
追加のサーバやクライアントのセットアップをしていると、Ping は通るのにサーバに接続できない症状に出くわすことがあります。原因は Windows ファイアウォールなどにより NRPC ポートで通信できないことによるのですが、これが把握できないと、ネットワーク的な問題か Notes/Domino の問題か切り分けできません。
そこで今回は、NRPC での疎通確認を Notes を使わずに行う方法を整理します。
Telnet の利用
コマンドプロンプトを起動して以下のコマンドを入力します。[IP address] は接続確認を行うサーバの IP アドレスです。
telnet [IP address] 1352 |
接続できない場合は、エラーが表示されます。
接続できた場合は、次のようにウィンドウタイトルが "Telnet" となり真っ黒な画面となります。
この画面が確認できれば、指定したサーバに対して NRPC で接続できることになります。
Telnet の設定
上記の Telnet を使用するには、最近の Windows では追加の設定が必要です。
Windows 10 の場合、コントロールパネルの [プログラムと機能] を開き [Windows の機能の有効化または無効化] をクリックします。
表示された [Windows の機能] ダイアログのリストから『Telnet クライアント』にチェックを入れます。
これでコマンドプロンプトで Telnet コマンドが利用可能となります。
Windows PowerShell の利用
スタートメニューより Windows PowerShell を起動し、次のコマンドを入力します。もちろん、[IP address] は接続確認を行うサーバの IP アドレスです。
Test-NetConnection -ComputerName [IP address] -Port 1352 |
接続できない場合は、警告メッセージが表示され、テスト結果の TcpTestSucceeded が False と出力されます。
接続できた場合は、TcpTestSucceeded が True となります。
接続確認時の注意
NRPC のポートは Domino サーバが起動しないと開きません。起動前にテストしても、今回の確認は、すべてエラーとなりますので、ご注意ください。
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