DXL 活用の調査・検証で、実現できたことや発見したことご紹介する『DXL Step-by-Step』シリーズの第 16 回です。前回からはリッチテキストの構造についてまとめていますが、今回は、段落の書式を定義する pardef ノードについて整理します。
行間隔
まずは、文字のプロパティの[段落整列]タブ、行間隔の設定です。
この設定を変えながら DXL を出力して pardef ノードの変化を確認します。例えば、以下のように 1 段落目は 行間 1 / 上 1.5 / 下 2、2 段落目は 行間 1.5 / 上 2 / 下 1 とに設定します。
DXL で確認すると次のように出力されます。
この結果より、行間隔の設定と DXL の関係は下表の通りとなります。
設定 | 属性 | 設定値 |
行間 | linespacing | '1.5' または '2' を指定。 '1'(デフォルト)の場合は属性を作成しない。 |
上 | spacebefore | |
下 | spaceafter |
ちなみに、上記属性に '1' を指定して保存(Import)してもエラーにはならないようです。
文字揃え
続いては、文字揃えの設定に関してです。文字のプロパティでは 5 種類の中から設定できます。
行間隔と同様の方法で書く設定と DXL の関係を調べると次の通りでした。
設定 | 属性 | 設定値 |
左揃え | (なし) | 指定しない。 |
中央揃え | align | 'center' |
右揃え | 'right' | |
両端揃え | 'full' | |
なし | 'none' (折り返ししない設定) |
参考までに各設定を DXL で出力した結果は次のようになります。
まとめ
段落の設定で使用頻度の高い設定を例に DXL でどのように扱われているかをまとめました。個人的な感想ではありますが、難解な DTD を読み解くよりも、実際に出力させた方が端的でわかりやすいと感じました。手間と時間はかかりますが...
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