テンプレートからアプリケーションに対して設計を反映する動作の一つである『デザインタスク』の仕組みについて整理します。
デザインタスクとは?
デザインタスク(Design)は ”タスク” ですので Domino サーバで稼働するプログラムです。実行するとサーバ内のすべての DB を対象に実行され、テンプレートとの設計の相違を修正する動作を行います。
処理対象となるアプリケーションは、テンプレートに設定されている名称と合致している必要があります。
Design タスクが実行されるとサーバにログが記載されます。まず、開始と終了は次のようなメッセージが表示されます。
2024/02/23 09:02:04 Database Designer started ・・・ 2024/02/23 09:02:06 Database Designer shutdown |
さらにログには設計要素を修正した記録が出力されます。サンプルとして、更新 / 追加 / 削除 した場合のログを抜き出すと次の通りとなります。
2024/02/23 09:02:05 (コメント\IDB) をデータベース 新規アプリケーション へテンプレート Domino ブログ (12) から更新します。 2024/02/23 09:02:05 (コメント\ID) をデータベース 新規アプリケーション へテンプレート Domino ブログ (12) から追加します。 2024/02/23 09:02:05 (コメント\IDB_add) をデータベース 新規アプリケーション から削除します。 |
アプリケーションとテンプレートともアプリケーション名称で記録されています。ファイル名やパス、テンプレート名で記載してくれた方が明確になるんですけどね...
エラーの表示
例えば、アプリケーションのプロパティでテンプレート名を間違えたとします。
この状態でデザインタスクを実行すると、テンプレートを発見できないことから警告メッセージが表示されます。
2024/02/23 09:19:38 警告:データベース 'C:\Lotus\Domino\data\NewApp.nsf' で使用されている設計テンプレ ート 'xxxStdDominoBlog/ja' を見つけることができません |
エラーの場合は、問題となったテンプレート名やアプリケーションのファイルが明確に表示されます。これなら対応がしやすいですね。
タスクの定期的な実行
Domino サーバのデフォルトでは、午前 1 時に Design タスクが実行されます。これは、サーバの notes.ini に以下の行が記述されているからです。
ServerTasksAt1=Catalog,Design |
ServerTasksAt1 は午前 1 時に実行するタスクを設定するエントリです。上記設定では、Catalog タスクと Design タスクの 2 つを実行するということですね。
実行時間を午前 2 時に変更したい場合には ServerTasksAt2 にタスク名のDesign を記述すればよいということになります。
タスクの手動実行
サーバに対して次のコマンドを入力すると即座に Design タスクを実行します。必要の応じて手動でタスクを実行できます。
> load design |
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