まずは、基本的な機能をノーツクライアント用として作成します。データの入力と表示だけができるシンプルなアプリケーションです。
まずは、空のアプリケーション(nsf)を新規で作成します。ここにフォームとフォームとビューを作成します。
フォーム
まずは、フォームを新規作成します。
フォーム名 | 1.支出 |
別名 | fExpence |
フォームに配置するフィールドは次の通りです。
項目 | フィールド名 | 種類 | 補足 |
金額 | Amount | 数値 | |
日付 | Date | 日付 | |
場所 | Vendor | テキスト | 店舗名 |
Branch | テキスト | 支店 | |
分類 | Budget | ダイアログリスト | おサイフ |
ItemGroup | ダイアログリスト | 費用区分 | |
メモ | Memo | テキスト |
費用分類については次の項目を選択しとして用意します。
おサイフ | 費用区分 |
業務 教養・啓発 交際 娯楽 旅行・レジャー その他 |
飲食 懇親会・飲み会 交通費・宿泊 会費・利用料 土産・贈答品 書籍・ソフト ガジェット その他 |
選択肢はフィールドのプロパティの[制御]タブに設定します。
表を利用してフィールドとそのラベルを配置すると簡単に整然とした画面が作成できます。
標準の設定だと余白がなく、息苦しい感じがします。表のプロパティにある”間隔”を活用すると一括で設定できます。表全体の余白設定になりますので、行や列を追加しても有効となる便利です。
次にアクションボタンを作成します。
ボタン | 式 | 非表示設定 |
閉じる | @Command([FileCloseWindow]) | |
編集 | @Command([EditDocument]) | 編集時 |
保存 | @Command([FileSave]) | 読み込み時 |
最後にウィンドウタイトル式を記述します。文書を開いた際にタブに表示される文言を設定する式ですね。
x := @If(Memo = ""; Vendor; Memo); @If(@IsNewDoc; "支出"; x = ""; "支出"; x) |
この式では、メモを優先して表示し、入力がない場合は購入場所、どちらもない場合や新規文書では ”支出” と表示します。
完成したフォームは次のような感じになります。
ビュー
アプリケーションを空で作成しても(無題)ビューが作成されています。今回はこれを編集します。まず、ビューの名称をセットします。
ビュー名 | 1.日付順 |
別名 | vExpenceByDate |
次に各フィールドを表示する列を作成します。各フィールドを表示する列を順に配置し、列幅を調整します。日付は降順でソートしておきます。
金額は数値ですので右寄せで表示します。ただ、そのままだと次の列と接近しすぎて見づらくなります。そこで空の列を幅 1 で作成しておくと見やすくなりますね。
続いてアクションボタンを作成します。
ボタン | 式 | 非表示設定 |
閉じる | @Command([FileCloseWindow]) | |
新規作成 | @Command([Compose]; "fExpence") |
ビューの選択式を設定し、支出フォームの文書だけを表示するように設定します。
SELECT Form = "fExpence"
|
最後に交互の列の色と間隔を指定し、少し余裕のある見やすい設定に整えます。
ベースアプリの完成
フォームとビューができたのでノーツから開いて動作確認をします。
とりあえずではありますが、たったこれだけの操作で、使えるアプリケーションができました。
ノーツって便利ですね。
次回からはこのアプリをベースに機能を追加して、より使いやすいアプリに拡張していきます。
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