これまで 5 回にわたって LotusScript でクラスを作る方法についてまとめました。説明ばかりでは面白くありませんので、そろそろ実践をしてみましょう。
何をネタにしようかと思案したのですが、抽象的であったり使えないものでは面白くありません。そこで日々の開発でクラス化して便利だと感じている DXL や JSON をネタにしようと思います。DXL も JSON も構造化されたテキストデータです。階層が深くなることもあり、プログラム長くなったり、メンテナンスが低くなりがちです。この課題をクラス化で解決してみようということです。
今回のテーマ
ということで、今回ネタにするのは、別の連載『つないでみよう』で紹介した Google マップ の Place API で近隣を検索した結果をクラス化してみます。
関連する連載記事は次の通りです。必要の応じてご確認ください。
10 | Google マップ - Place API で一番近隣の場所を取得 |
9 | Google マップ - Place API の仕様 |
8 | Google マップ - 連携準備 |
動かしながら作ってみたいという方はこの記事を参考に Google の API の利用登録を行ってください。無料枠の設定がありますので、検証用途程度であれば費用が掛かることはまずありません。
この記事で Google マップの検索結果の JSON は下図のようなイメージでした。results オブジェクト内に配列で列挙されていて、その要素1つが1件の場所を表していました。これをクラスで実現してみましょう。
クラス化の方針 と ライブラリの準備
クラスは汎用的に使用する前提としますので、独立したスクリプトライブラリ lsGoogleMAP に作成するものとします。
とりあえず、ライブラリには #10 で作成したプログラムをすべてコピペします。ただ、Initialize のコードはライブラリとしては不適切ですので削除します(以下の画像ではコメントアウト)。
この状態をクラス化のスタと地点とします。次回から順次クラス化作業を進めます。
前回 | クラス化に挑戦 | 次回 |
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