前回までは Google マップ の Place API の検索結果をクラス化してみました。要は検索結果の1件分を表すクラスでしたね。今回からは検索機能本体のクラス化に挑戦します。
作成するのは、NearBySearch クラスです。API の名称そのままとしています。今回はこのクラスで、検索前に必要な情報を管理する機能を作成します。
クラスと初期化の作成
NearBySearch で一番重要な情報は、検索の位置情報です。これがないと検索が成立しません。ですので、NearBySearch クラスでは検索位置を引数に初期化することとします。
クラス全体の定義を含め、コンストラクタである New メソッドを記述すると次の通りです。
Public Class NearBySearch Private zoLocation As Location Sub New(voLocation As Location) If Not(voLocation Is Nothing) Then Set zoLocation = voLocation End If End Sub End Class |
引数に検索位置を示す Location が指定されています。念のためではありますが Nothing でなければメンバ変数に保持するようにしています。
プロパティの作成
続いて必要なプロパティを作成します。作成するのは以下のプロパティです。
Location | 取得のみ | 検索位置の座標 |
SearchType | 取得と設定 | 検索する場所の種類 |
Keyword | 取得と設定 | 検索キーワード |
NearBySearch クラスに追加するプログラムは次の通りです。
まず、メンバ変数を2つ追加します。
Private zsKeyword As String Private zsType As String |
続いて、次のプロパティを作成します。
Public Property Get Location As Location Set Location = zoLocation End Property Public Property Set Keyword As String zsKeyword = Keyword End Property Public Property Get Keyword As String Keyword = zsKeyword End Property Public Property Get SearchType As String SearchType = zsType End Property Public Property Set SearchType As String zsType = SearchType End Property |
次回の予定
これで検索までに必要な情報を管理する機能ができました。次回はこのクラスに検索メソッドを追加します。
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