Nomad モバイル対応の前に、まずは通常のノーツアプリとして作成します。
機能は順次作成するので、今回はアプリの大枠を作成します。すべての手順や設定を書くと長くなるので、機能的に影響のない部分やデザイン的な部分は割愛しています。ご了承ください。
アプリケーションの作成
サーバ上に新規で空のアプリケーションを作成します。
ACL の画面を開いて [Admin] ロールを定義し、自分自身に [Admin] ロールを付与します。
名刺管理フォームの作成
まずは、メインの名刺管理フォームを作成します。
フォーム名 | 01.名刺管理 |
別名 | fNameCard |
ウィンドウ タイトル |
@If(@IsNewDoc; "新規作成"; Name + " 様") |
作成するフィールドは次の通りです。
◇ 管理者([Admin] ロール)セクション
フォームにセクションを作成して、その中に管理用のフィールドを作成します。
項目 | フィールド名 | 種類 | 補足 | |
ステータス | Status | テキスト | 編集可能 | 0 = 下書き(初期値) 3 = AI 問い合わせ完了 |
セクションの非表示式で [Admin] ロールを持っている人のみ表示させます。
!( @IsMember("[Admin]"; @UserRoles) ) |
また、セクションは初期状態を閉じておきましょう。
これだけでロールを持たないユーザには、セクション丸ごと非表示にできます。複数のフィールドをまとめて非表示にできるので、メンテナンス性が上がり、見せたくないフィールドが見えてしまうバグが削減できます。
◇ [登録情報]タブ
タブ形式の表の 1 行目です。
項目 | フィールド名 | 種類 | 補足 | |
名刺交換日 | ExchangeDate | 日付 | 編集可能 | |
メモ | Memo | テキスト | ||
会社名 | CompanyName_Full | |||
法人格なし | CompanyName | |||
カナ | CompanyName_Kn | |||
氏名 | Name | |||
カナ | Name_Kn | |||
英字 | Name_En | |||
所属 | Dept | |||
役職・肩書 | Role | |||
郵便番号 | Zip | |||
住所 | Address | |||
電話番号 | Tel | |||
携帯番号 | Mobile | |||
Fax番号 | Fax | |||
メール | ||||
URL | URL |
なお、このタブは Status が 3 以上の時だけ表示するように設定します。
xStatus := @TextToNumber(Status); xStatus := @If(@IsError(xStatus); 0; xStatus); !(xStatus >= 3) |
◇ [名刺画像]タブ
項目 | フィールド名 | 種類 | 補足 | |
Body | リッチテキスト ライト |
編集可能 | 写真、画像 |
◇ アクションボタン
フォームのアクションボタンは次の通りです。
ボタン名 | Click | 補足 |
閉じる | @Command([FileCloseWindow]) | |
編集 | @Command([EditDocument]) | 編集時非表示 |
保存 | @Command([FileSave]) | 読み込み時非表示 |
ビューの作成
次にビューを作成します。
ビュー名 | 00.下書き |
別名 | vDraft |
選択式 | SELECT Form = "fNameCard" |
◇ 列
仮のビューなので、列は 1 列のみとします。
列名 | 列の値 |
最終更新日 | シンプルアクション - 最終更新日 |
◇ アクションボタン
テストに使用するためのボタンを作成します。
ボタン名 | Click | 補足 |
閉じる | @Command([FileCloseWindow]) | |
新規作成 | @Command([Compose]; "fNameCard") |
フレームセットの準備
アプリとしての骨子となる、フレームセットと関連する設計要素を作成します。
◇ アウトライン
新規でアウトラインを作成し、先ほど作成したビューを指定したエントリを[管理]の下に配置します。
名前 | olMain |
[管理]エントリは、セクションの非表示式と同じ設定をして、[Admin] ロールを持っている人のみ表示させます。
!( @IsMember("[Admin]"; @UserRoles) ) |
◇ メニューページ
新規でページを作成します。メニューから[作成]-[埋め込み設計要素]-[アウトライン]で、先ほどのアウトラインを呼び出します。
名前 | pMenu_Main |
埋め込みアウトラインのデザインは、お好みに合わせて設定してください。
◇ タイトルページ
フレームセットのタイトルに使用するページを追加します。
名前 | pTitle |
上図では、計算結果テキストを使って、@DbTitle でアプリケーション名を表示しています。なお、このページもアプリの機能には影響を与えないので、適当に設定してください。
◇ フレームセット
最後に、3 つにフレーム分けされたフレームセットを作成します。
名前 | fsMain |
タイトル | @DbTitle |
フレーム | 名前 | 内容 | 補足 |
上 | frmHeader | pTitle ページ | |
左 | frmMenu | pMenu_Main ページ | デフォルトターゲットは frmView |
右 | frmView | 00.下書き ビュー |
起動設定と確認
データベースのプロパティを開き、作成したフレームを初期表示するように設定します。
ここまでできたら、アプリをノーツで開き、動作確認します。フレームセットが表示され、[新規作成] ボタンでフォームが開けば OK です。
前回 | 作ってみよう | 次回 |
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